かなり前…2006年5月の旅鉄記録です。
ある鉄道雑誌の『日本列島縦断特急乗り継ぎ旅行』という記事に感化してしまい、2006年5月に札幌駅から鹿児島中央駅まで3586キロを4泊5日の旅程で新幹線・特急に乗って駆け抜けました。列島縦断の旅なんてもちろん初めての経験です。
高速気動車「スーパー北斗」、新在直通「こまち」、国鉄型特急「雷鳥」、日本最速500系「のぞみ」など個性豊かな15列車ラインナップ。一度の旅で3600キロ近い移動距離…ダラダラと長い旅日記になりますがヨロシクです。
1日目 札幌→函館→青森→秋田 (泊)
2日目 秋田→仙台→上野 (秋葉原 泊)
3日目 東京→越後湯沢→金沢→京都→名古屋 (泊)
4日目 名古屋→新宮→新大阪→広島 (泊)
5日目 広島→博多→新八代→鹿児島中央
札幌→函館
1st runner 特急「スーパー北斗」
前日のうちに羽田から空路で札幌へ。ススキノに近い宿に直行し、夜は味噌ラーメンを食した後、更に羽を伸ばそうとするも…やめといた。
2006年 5月3日(水) 札幌地方:晴れ
朝、部屋のカーテンを開けると陽が差し込み気分もハイに。朝食後周辺を散策。関東の桜は終わっているも、大通り公園の木々はまだ芽吹いてない。
公園東端に建つテレビ塔を見上げ次は定番?の時計台へ。有料で中に入れるなんて知らなかった(時間外で入れず)
さらに歩くと赤レンガ造りの旧北海道庁が目の前に。札幌の街を走る路面電車なども眺め1時間弱のプチ観光なかなか楽しめた。
ホテルに戻り荷物を整理しチェックアウト(一人なのにツイン部屋だった)立派な駅ビルが建つ札幌駅前に立ちいよいよ鹿児島までの大移動がはじまる。
ズラリと並ぶ自動改札頭上の出発案内板には旭川・帯広・函館などの文字。コレ見るだけで旅心が躍ってしまう。
「スーパー北斗10号」が出発する5番ホームに上がるとたくさんの旅人が集結。乗務スタッフもスタンバイ。僕はカメラを持ってスタンバイ。
札幌(10:37)→函館(13:53) 特急「スーパー北斗10号」
10時18分、函館からの「スーパー北斗1号」が8両編成で到着。折り返し「スーパー北斗10号」シュッとした流線型ボディがとても早そうな印象の特急列車。
札幌~函館間を走る「スーパー北斗」は281系と呼ばれる気道車特急。他にもスーパーの冠がない特急「北斗」号も活躍。
(写真ブレちゃった)出発準備が整い客室へ。のっけからグリーン席と大奮発してしまった。大柄な座席が1+2で並ぶゆったりレイアウト。
時刻通り札幌駅を出発。鉄道唱歌が流れ案内が始まりグリーン車ではドリンクサービス。列車は函館本線から千歳線に入り新札幌駅に停車。
南千歳駅到着。それまで10名程だったグリーン車は満席に。車窓は北海道らしい雄大な景色が広がり、牧場にはお馬さんの姿も。
千歳線から室蘭本線に入り苫小牧駅停車。電車特急かと勘違いする程快調に進み苫小牧駅からは車窓左に太平洋が見えてきた。
洞爺駅では車内の半分程の乗客が下車、さすがメジャーな観光地。車内が落ち着いたので車内散策。先頭1号車の展望デッキへ(※現在は立入不可)
ランチは札幌駅で購入した「特選タラバガニ弁当」。タラバガニの棒抜き身がのって美味美味美味。車窓を眺めながら一人ニヤけてしまった訳で…
東室蘭駅を過ぎると車窓左に内浦湾が見えてきた。森までのおよそ130キロをほぼ湾に沿って走る…なので居眠り厳禁。
室蘭本線を駆け抜け長万部駅を出発すると列車は再び函館本線を行く。森駅を通過し線路は海沿いを離れ内陸へ。車窓にはうっすら雪が残る駒ケ岳登場。
続いて車窓は大沼公園へ。大沼と小沼の間を走り最後の停車駅大沼公園駅到着。大型連休で好天とあって国定の大沼公園はたっくさんの観光客。
函館駅到着が告げられ5番ホームに3分程遅れて到着。特急の旅とはいえ牧場や海・山の景色と北海道の車窓を堪能し大満足の3時間。
旅は始まったばかり、あれこれ感動ばかりしていると九州まで持たないよ…
---乗り鉄メモ---
特急「スーパー北斗10号」
区間:札幌(10:37)→函館(13:53)(※3分延着)
距離:318.7㌔ (経由:函館・千歳・室蘭・函館線)
時間:3時間16分
車両:JR北海道 キハ281系 8両
席番:グリーン車指定席 3号車 4番 D席(キロ280-1)
※キハ281系車両は2022年9月運行終了。